綾部は母の故郷。
小学校時代は夏休みになると東京から
古くは特急「つばめ」
その後は「こだま」に乗って
京都経由綾部まで。
さらにバスに乗って母の実家のある町まで
たっぷり一日かかった。
母の実家は茅葺屋根で
玄関から土間が台所まで続く
台所にはかまどがあり
その先には風呂の焚き込み口があった。
風呂はいわゆる五右衛門風呂
蓋を取ると円盤形の板が浮いている
これを足で踏みつけて風呂に入る。
帰省期間中
私の日課は風呂を沸かすことだった。
新聞紙を丸めて小枝に火をつけ
薪にその火が移るように置く
火吹き竹や団扇を使い
空気がうまく通るように薪を置き換えながら
風呂を沸かす。
おかげで中高時時代
キャンプでは常に火起こし担当であった。
裏には川が流れていて
いとこたちが手づかみで魚を捕るのを感心して見ていた。
川は子供たちの遊び場で
一日中泳いだり魚を追いかけたり
私は東京生まれの東京育ちで
泳ぎも不得意だった。
半農半Xに出会ったおかげで
3年前から塩見さんの田んぼで米作りをさせてもらっているが
あの頃の不完全燃焼を取り戻すために
2時間半かけて田んぼに通うのだ。
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